①包茎
包茎はすべて不潔で病気だと思い込んで消極的になっている人が少なくありませんので、悩みにつけ込んで100万円以上の高額の治療費を請求されることが少なくありません。包茎に関する正しい知識を持って、治療の適応・方法などを十分に納得した上で、治療を受けるかどうかを自分で判断することが必要です。
包茎の種類
(1)仮性包茎:勃起したときのみ皮がむける
国内で全男性の約40%を占め、包茎の中で最も多いタイプと言われ、治療は必ずしも必要ありません。亀頭包皮炎などの炎症を起こす事も多く、入浴時に自分で皮をむいて恥垢(ちこう)をよく洗い落とすことが大切です。
(2)嵌頓包茎:無理をすればむけるが、亀頭の根元が締まり、血行障害を生じる
かんとん包茎と読み、治療が必要な包茎です。包皮を無理にむくと元にもどらなくなり、亀頭がうっ血したり、むくんで皮膚がただれたり痛みを伴うこともあります。
(3)真性包茎:まったく皮がむけない
治療が必要な包茎です。皮をむいて恥垢(ちこう)を洗うことができないため、清潔を保てません。また、亀頭の発育障害も認め、性交機能の障害の原因にもなります。
包茎手術
(1)環状切開:ペニスの中央で余剰皮膚を切除・縫合
(2)亀頭直下埋没法:亀頭のすぐ下で余剰皮膚を切除・縫合
(3)根部切開法:ペニスの根元で余剰皮膚を切除・縫合
※真性包茎には健康保険を適応して環状切開が行われています。
※仮性包茎には健康保険の適応はありません。当院では亀頭直下埋没式包茎手術を主に採用しています。
②小陰唇縮小
小陰唇の最も高い部分の長さで小陰唇肥大の重症度が分類されます。0〜2cmでClassⅠ、2〜4cmでClassⅡ、4cm以上でClassⅢとなります。小陰唇の肥大の悩みは見た目を気にする場合も多いですが、擦れて痛みが出現したり、垢がたまって、かゆみやニオイの原因になったり、衛生面のお悩みから治療を考える方も多いです。治療は肥大した小陰唇を切除・縫合することで肥大している部分を取り除きます。
小陰唇縮小手術
・基部を楔型に切開して縫合線を小陰唇の付け根に合わせる方法。
・小陰唇の遠位部をご希望の大きさに合わせて、自然な形にデザインし、先端はV字に切除して、縫合する方法