ニキビ・ニキビ跡・毛穴治療は1回で治るものは存在しません。当院で行なっている治療法をご紹介いたします。
(1)フラクショナルRF(VIVA)
ラジオ波を用いて肌表面にミクロな小さな穴を開けることで皮膚を新しく入れかえ、同時に真皮(皮膚の深層)に熱を加えて加熱して真皮の再構築(若返り)を促します。当院ではSmartScan™搭載のナノフラクショナルRF技術を採用し、アブレーションとコアグレーションの調整が可能なRF機器です。全ての肌タイプで使用でき、ダウンタイムも短く、軽度から重度の肌ダメージを最適な方法で治療できます。
(2)ダーマペン
極細の針を用いてニキビやニキビ跡、毛穴部分に細かな穴を開けていくことで、肌新生を促す治療です。穴といっても極細の針ですので傷にはなりませんので心配ありません。お悩みに合わせてヒアルロン酸や抗酸化成分などが配合された薬剤を専用の機器を用いて皮膚の浅い層に細かく注射することで、有効成分をダイレクトに作用させてニキビ肌を改善します。
(3)ケミカルピーリング
ケミカルピーリングはAHA(フルーツ酸)やサリチル酸マクロゴールを使って皮膚の角質を溶かして剥がし、毛穴のつまりを取ることでニキビが出来にくい肌にし、また、古い角質をはがして肌の新陳代謝(ターンオーバー)を正常化する作用があるので、停滞しているメラニンを排出しやすくし、くすみのない透明感のあるお肌を再生することができます。
にきびの方には施術後に赤みが出るのを嫌がることが多いので、サリチル酸マグコロールによるピーリングを、また、しみ・くすみ治療のかたはフルーツ酸によるピーリングをお勧めしております。
(3)イオン導入
イオン導入とは身体に微弱な電流回路をつくり、美容成分をイオン化して皮膚の深部に浸透させる方法です。美容成分を塗布しただけよりも肌の深部まで浸透しやすくなり、結果として、より多くの有効成分を浸透させることになります。レーザーやピーリングの併用治療で効果を早めたい方、肌の乾燥が気になる方、にきびが気になるに最適です。
(4)にきび内服・外用
にきびは尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれ皮膚の疾患の一つです。ほとんどのニキビは保険適用内の標準治療(抗生剤外用・内服・アダパレン外用・漢方薬など)で十分な効果が得られます。診察時(保険診療)にご相談ください。また、顎まわりの大人ニキビでお悩みの方は性ホルモンの影響が強いので抗ホルモン薬の内服(自費診療)なども提案します。
ニキビの処方例です
①微小面皰:保湿剤+ディフェリンゲルもしくはベピオゲル
②白ニキビ:保湿剤+ディフェリンゲルもしくはベピオゲル
③黒ニキビ:面皰圧出術もしくは保湿剤+ディフェリンゲルの処方
④赤ニキビ:抗生剤内服やダラシンゲル外用、ディフェリンゲル、ベピオゲル、デュアックゲル(べピオゲル+ダラシン)、エピデュオ(ディフェリン+べピオ)
ディフェリンゲルとは?
0.1%1本が15gです。毎日夜に1回塗ります。
ディフェリンゲルは角質細胞になる手前の過程を抑制し、毛穴が狭くならないようにすることでニキビを予防(皮膚の角化を調節し、毛穴のつまりを改善)します。 くり返すニキビの原因となる毛穴のつまりを取り除くことによって、 白ニキビと赤ニキビへ効果を示します。思春期のニキビの80%以上に効果が期待でき、思春期痤瘡に対しては最も有効な薬剤であることは変わりないと思います。ただ、抗菌作用は無く、赤ニキビには抗菌剤の外用や内服との併用が必要となります。*妊娠中の方、授乳中の方は外用できません。