AGAとは成人男性が発症する脱毛症のことで、遺伝や男性ホルモンの一種であるDHT（ジヒドロテストステロン）の量が発症に関係しているとされます。放置すると徐々に薄毛が進行します。もし、薄毛が気になる方は早期に対策することが大切です。ただ、病気ではなく、内服などは継続も必要な治療ですから、ご自身のお悩みの程度をしっかりと考えて治療を開始するようにしてください。
（1）男性型脱毛（AGA)治療
①プロペシア（内服薬）
男性ホルモンの頭髪への作用を抑制するお薬で、5α還元酵素の作用をブロックし、DHTの産生を減少させることで毛周期における成長期を正常化させる働きがあります。プロペシア内服治療は症状が進行する前に行った方がよいといわれています。※治療効果には個人差があります。
・副作用 胃の不快感・性欲減退・肝機能障害など
・注意事項 献血の際には1ヶ月の休薬が必要
②フィナステリド（内服薬）プロペシアのジェネリック薬です。AGA治療は継続が大切ですので、値段が安いことも続ける上では大切なことですので、ご希望の方はご相談ください。※治療効果には個人差があります。
・副作用 胃の不快感・性欲減退・肝機能障害など
・注意事項 献血の際には1ヶ月の休薬が必要
③ミノキシジル（内服薬）本来降圧剤として使用されていた薬ですが、内服中の方に多毛が起こることで、その育毛効果が注目され、AGA治療薬として使用されるようになりました。現在、フィナステリドとミノキシジルの２剤併用内服が、最も効果のある育毛治療と言われています。※降圧剤内服中の方、心疾患のある方は、内服不可です。※治療効果には個人差があります。
・副作用 血圧低下など
④5％ミノキシジル（育毛剤）
頭皮の血流を増やして毛根に栄養を供給して育毛を促す男性専用の育毛剤です。脱毛が中等度程度まで進行している方は内服薬との併用もご検討ください。※治療効果には個人差があります。
・副作用 赤み かゆみ 皮膚炎など
（2）女性の薄毛治療
３０代後半の中年以降の女性で、髪の分け目部分の皮膚が透けて見えるようになったものをびまん性脱毛症と言い、毛髪全体が薄くなります。原因としては、加齢に伴うもの以外にも、極端なダイエットやピルの服用、ストレスなどが考えられます。
②1〜３％ミノキシジル（女性用育毛剤）
頭皮の血流を増やして毛根に栄養を供給して育毛を促す育毛剤ですが、男性用よりも濃度の薄いものを使用します。※治療効果には個人差があります。
・副作用 赤み かゆみ 皮膚炎など
②パントガール
パントガールは女性のびまん性脱毛症の治療薬で、主成分であるD-パントテン酸カルシウムやL-シスチンのはたらきにより髪の毛の成長に必要な栄養素を補って変形した毛の構造損傷を修復する働きをもっています。 通常３～６ヶ月で目に見えた効果が現れます。
